
焼酎はお湯割りに限る!!というみなさん。
吉報です!
普段、あなたが飲んでいる『焼酎のお湯割り』にこだわりをちょっとプラスするだけで今までよりも美味しく、さらに楽しみながら味わう事ができるように3つのポイントをまとめました。
- 『焼酎のお湯割り』の美味しくする作り方
- お湯割りに合うおすすめの焼酎
- さらに美味しくなるためのこだわり
本記事を読んで自分自身に合った美味しさ・楽しみ方を見つけてください。
目次
1. 『焼酎のお湯割り』の美味しい作り方
1-1. 水(お湯)の選定
まず初めに、焼酎を割る為のお湯になる『水』はどういったものを選べばよいのでしょうか。
こだわって飲むのであれば、焼酎の風味や味わいを活かしながらより美味しく飲みたいものです。
そのためには『軟水のミネラルウォーター』を選ぶことが断然おすすめです!
水道水をいくら温めたとしてもカルキ(塩素)が残ってしまい、焼酎本来の素晴らしい味わいが濁ってしまいます。
また、ミネラルウォーターでも硬水は、ミネラル分が多く、水自体に独特の風味があります。
そのためこちらも焼酎の味わいを濁らせてしまいます。
軟水のミネラルウォーターを選ぶようにするだけでも焼酎本来のおいしさがアップしますよ!
軟水のミネラルウォーターについて、詳しくは「軟水おすすめミネラルウォーター10選【効果解説付】」をご覧ください。
1-2. お湯割りが合う焼酎の種類
ひとえに焼酎と言っても芋・麦・米・黒糖・泡盛・そば etc.. とたくさん種類があります。
それぞれの焼酎の特徴をまとめてみました。
特徴 | お湯割りとの相性 | |
---|---|---|
芋 | さつま芋の特徴でもある甘い香りと香ばしさを味わえるのが特徴。 香りを楽しむためには水割り・ロック・お湯割りがおすすめ! |
◎ |
麦 | 一般的に売られている本格焼酎の過半数は麦焼酎。 麦特有の香ばしい香りもありながら、すっきりとキレがある味わい。 |
○ |
米 | 原料である米の上品な香りと旨味、そして甘みが特徴。 素材そのものの味わいを楽しめると共に繊細な料理にも合います。 |
○ |
そば | すっきりとした味わいと、ほんのりと香るそばの風味が特徴。 幅広い料理に合う焼酎です。 |
○ |
泡盛 | 原料はタイ米を使用し、沖縄が発祥と言われる黒麹菌でつくられバニラのような香りと強い甘み、また独特のまろやかな風味が特徴。 古酒としても楽しめます。 |
△ |
黒糖 | 奄美諸島に限られて造られる和製のラム酒でほのかに香る黒糖の風味が特徴。 焼酎の中ではもっとも洋酒に近い風味でもあります。 |
△ |
中でもお湯割りに合う焼酎は『芋焼酎』です!
それはお湯割りにする事で、他の焼酎に比べ、原料でもあるサイマイモの甘さ・香ばしさ・香りが引き立ち、深みのある美味しさになるのです!
詳しくは2章にてご紹介いたします!
1-3. おいしいお湯割りの作り方
みなさんはお湯割りを作る時には焼酎とお湯、どちらを先に入れていますか。
ウイスキーやカクテルなどと同じくお酒から入れている人が多いのではないでしょうか。
美味しく飲むためには『お湯が先、焼酎は後』です!
【手順1】 グラスにお湯を入れる
【手順2】 お湯の入ったグラスに焼酎を入れる
【手順3】 15秒ほどかき回さないで待つ
これで完成です。
実はこの手順は美味しく作るためには凄く大事なポイントなのです!
まずお湯を先に入れる事で、グラスを温める事が出来ますしお湯の温度も下がります。
そこに後から焼酎を入れる事でグラスの中で、自然に対流が起こります。
この自然な対流により、焼酎とお湯の温度や濃度がゆっくりと均等になっていき焼酎本来の味わいをじっくりと引き出す事が出来ます!
クセでかき回してはいけません。
せっかく香りが引き立ったのに飛んでしまいます。
1-4. 温度
温度もお湯割りを美味しく飲む際には気を使わないといけないポイントです。
熱すぎてしまうと焼酎の風味が飛んでしまいますし、ぬるすぎてしまうと水割りを飲んでいるのと対して変わらなくなってしまいます。
焼酎のお湯割りが一番おいしいとされる温度は『40~45℃』です!
この温度に調整することも焼酎の味わいを深めるポイントです。
その為にグラスに注ぐ前のお湯の温度は80~85℃にしましょう。
グラスに注ぐことでお湯の温度が下がり、そこに焼酎を入れる事で適温の40~45℃になります。
1-5. 焼酎とお湯の割合
人によって様々、好みは違うと思いますが、焼酎本来のおいしさを楽しみたいという方には割合もこだわる事が重要です。
最も香りや味わいのバランスが良いのは『焼酎6:お湯4』です!
この焼酎6:お湯4のロクヨンこそがまさに黄金比率と言えます!
ちょっと自分の好みには合わないという方には焼酎5:お湯5のゴーゴーや
焼酎4:お湯6のヨンロク
という割り方もありますので自分好みの割合を見つけてみるのも良いでしょう。
こういった楽しみ方もまた焼酎を美味しく飲むコツですね。
【参考】 おいしいお湯割りの愉しみ方|アサヒビール
2. お湯割りが合うおすすめの焼酎5選
1-2でも述べたようにお湯割りとして飲むのであれば結論『芋焼酎』がおすすめです。
芋焼酎のように香りが強いものはちょっと・・・という方にはすっきりと飲める麦や米焼酎を試してみてはいかがでしょうか。
2章では、お湯割りを楽しみたい方の為に焼酎の種類ごとにお湯割りが合う人気銘柄をご紹介していきたいと思います。
種類 | 銘柄 | 特徴 |
---|---|---|
芋 |
赤霧島 蔵元・霧島酒造(宮崎) |
幻の紫芋と言われる「ムラサキマサリ」を原料に作られた「赤霧島」は、焼酎売上ランキングでは1位になることが多い、大人気の芋焼酎です。定番焼酎の黒霧島とは同じ蔵元出身、90年の伝統と技術で造られた間違いのない味わいが楽しめます。黒霧島より口当たりがマイルドになっているので、芋焼酎初心者にもオススメ!
ムラサキマサリの深い味わいと華やかな香りで、ストレートでもおいしくいただけます。また、こちらは原料のムラサキマサリの収穫量が限られているため毎年限定量しか販売されませんので、見つけたらお早めに入手してみてください。 |
麦 |
佐藤 蔵元・佐藤酒造 |
麦チョコのような味わいと評されることもある有名蔵元佐藤酒造の麦焼酎「佐藤」。香ばしく芳醇な味わいと麦の持つ自然な甘さがギュッと詰まった逸品です。濃い目のお湯割りにして、この焼酎の持つ華やかな香りを存分に楽しんでみてください。
芋焼酎のおすすめでもご紹介したとおり、芋焼酎ではプレミア焼酎として有名な佐藤ですが、佐藤の麦焼酎はまだ定価で手に入れやすくなっています!手に入れるなら今がチャンスです。 |
米 |
七田 蔵元・天山酒造(佐賀) |
米焼酎の中でも珍しい、酒粕から造られる焼酎「七田」。酒粕は大吟醸を仕込んむときに造られる逸品を使用。贅沢でふくよかなお米の香りは、焼酎になるとまるでフルーツを思わせるような華やかな香りへと変化します。
軽い口当たりと上品な甘さで、女性にオススメ!後味のキレが驚く程に良いので、どんな料理との相性もバッチリです。 |
そば |
十割 蔵元・宝酒造(宮崎) |
「本物のそば焼酎」といって名前があがるのは宝酒造の十割(とわり)。つなぎを一切使わずに打ち上げた蕎麦を十割蕎麦と言いますが、このそば焼酎はその名の通り、原料全てをそばで作り上げた正真正銘のそば焼酎なのです。
一般的なそば焼酎には原料に米や麦も使用されています、その理由は「そば麹」の製造が困難だったためです。そばの実の性質上、麹菌の付着が難しく、菌糸がはぜにくいという特徴を持っていて生育が難しかったのですが、独自技術によって”そば麹”を製造することに成功し、前代未聞のそばと水しか使わないそば100%のそば焼酎がが完成したのです。
繊細な味わいを生み出す”そば湯割り”をしても非常に美味しく飲めるそば焼酎であり、口当たりは黒麹の芋焼酎を思わせるようなインパクト、それていてサラリと喉を通る質感、一切の迷いなくそば焼酎そのものの味を堪能できます。 |
泡盛 |
瑞泉 青龍 蔵元・瑞泉酒造(沖縄) |
長期熟成こだわりの古酒ブレンド。 泡盛らしさをそのままに爽やかさと飲み方を問わない柔軟性が魅力です。 泡盛はお湯割りには適していないと思われがちですが瑞泉青龍にお湯を注ぐと泡盛の香りが湯気とともに漂い、ノドから胃袋までじ~んわりと染みわたるなど、水割りとはまた違った味わいを楽しめるんです。
沖縄本土では冬には焼酎はお湯割りにして飲むことが多いので、お湯割りに適した泡盛があるというのは泡盛の飲み方としても知っておきたいポイントです。 |
黒糖 |
高倉 蔵元・奄美大島酒造 |
奄美黒糖焼酎の中でも美味しい黒糖焼酎を多数生み出すことで注目されている奄美大島酒造。 そこでおすすめしたい美味しい黒糖焼酎となれば「高倉」となります。これは焼酎好きに是非とも飲んでいただきたい絶品の黒糖焼酎です。
黒糖が生み出すまろやかなコクと果実のようなフルーティーで芳醇な香り、そして口いっぱいに広がるふくよかな味わいを実現した高倉は、3年以上熟成した原酒を樫樽で琥珀色になるまで熟成させており、まるでウイスキーのような深みを持った黒糖焼酎へと酒質が変化します。非常にエレガントな味わいの黒糖焼酎なのです。 |
お気に入りはありましたか?
飲んだことがない焼酎がありましたらぜひ挑戦してみてください。
【参考】 赤霧島|霧島酒造株式会社
【参考】 Products[ 佐藤 ]|佐藤酒造
【参考】 七田 純米焼酎 720ml(1本)|七田吟醸酒粕焼酎・七田純米焼酎・その他
【参考】 そば焼酎 十割
【参考】 青龍|泡盛 古酒 瑞泉酒造
【参考】 【奄美大島酒造】 高倉 浜千鳥乃詩 じょうご 奄美黒糖焼酎
3. さらにおいしく楽しむコツ
3-1. お湯作りにこだわる
まずは1-1で述べたように焼酎本来のおいしさを引き出すためにも軟水のミネラルウォーターでお湯を作るようにしましょう。
お湯を温める際のポイントですが温める道具によっても味わいが変わってくるのでこだわっていきましょう!
温めるのに最適な道具は『やかん』です!
やかんで温めたお湯はお湯割りを作った際にも温かさが長持ちしますのでゆっくりと焼酎のお湯割りを楽しむことが出来ます。
※沸騰する前の80~85℃の見極めと火傷をしないように注意しましょう。
その反面、電子レンジを使用する場合は電波の力で摩擦を起こして温める為冷めやすく暖かさが長持ちしないので、おすすめできません。
毎回やかんでお湯を作るのが面倒だという方や手軽にもっと美味しく飲みたいという方のためには、ウォーターサーバーを使用すると、とても楽です!
ウォーターサーバーの多くはお湯の温度が、80~85℃とぴったりだからです。
また火を使わないので、お酒を飲んでいる時には比較的安全と言えます。
3-2. おつまみにこだわる
さて、おいしいお湯割りの作り方はご紹介してきましたがさらにお湯割りを楽しむためには『おつまみ』にもこだわってください。
焼酎は基本的にどんな料理にも合う万能のお酒といわれていますが、自分好みのおつまみを見つける事で『焼酎のお湯割り×おつまみ』と何倍にも楽しみ方が増えるはずです。
筆者がおすすめするお湯割りに合うおつまみをご紹介いたしますので、参考にしてみて下さい。
さつま揚げ
独特なあまさが病みつきになる、さつま揚げ。
しっかりとした味わいがありながらも原料は魚のすり身なので100gあたり139kcalとヘルシー!
お酒を飲んでいるとついつい食べ過ぎてしまうという方や最近、お腹まわりが気になるという方にもオススメのおつまみです。
また、さつま揚げは40~45℃程に温めることによってさらにあまさが引き出され、焼酎の香りや風味ともマッチングして違った味わいを楽しむことが出来ます。
おつまみに迷った際には、コンビニでも簡単に手に入る食材ですので、是非試してみてください。
地鶏の炭火焼き
見た目の黒さと味の美味しさという思いがけないインパクトが特徴の地鶏の炭火焼き。
炭火でしっかりと燻す事で、単体でも十分美味しくいただける一品です。
味の濃い炭火焼を食べている中できゅうりなどでお口直しをして焼酎を飲む、そしてまた炭火焼を頂く。
そんな組み合わせがとても美味しく、焼酎のお湯割りの味わいも引き立つので、おすすめのおつまみです!
家で炭火は大変なので、スーパーやコンビニでも販売しているので、試してみてください。
明太子
ピリっとした辛みが特徴の明太子。
様々な料理にも使われる明太子ですが、焼酎のお湯割りと一緒に頂く際はそのままちびちびと食べることがおすすめ!
ピリっとした辛みによってお酒がすすみ、焼酎のお湯割りの味わいにアクセントを付けてくれます。
お酒の席ではあまり食べないという方にもおすすめの一品です!
【参考】 クックパッド
3-3. グラス・陶器にこだわる
せっかく、焼酎や作り方・おつまみにこだわったなら飲むグラスにもこだわってみて下さい。
普段使うグラスではなく、お湯割り専用のグラスを使うと格段と美味しく感じますし、満足感も得られるはずです。
そこでおすすめのグラスをご紹介していきますので参考にしてみて下さい。
黒薩摩黒千代香
黒千代香(くろじょか)は、鹿児島県に古くからある焼酎を美味しく飲むための燗付器です。
火鉢のとろ火の上などで暖めながら焼酎を飲んでいました。
黒千代香は、直接ガスコンロなどで火にかけるとヒビが入ってしまったりと繊細なものですが、じっくりと温められたお湯は口当たりがまろやかで焼酎の味わいをさらに引き出してくれます。
自宅でご使用になる場合は、固形燃料を使える小さなかまどを合わせてご用意ください。
焼酎好きな方なら一度は、黒千代香を使ってじっくりと味わってみたいという方も多いようです。
【参考】 黒薩摩黒千代香
名入りの陶器
自分のこだわりを陶器に刻んで飲む。
みなさんも、お酒や料理など自分のこだわりのものですると、一味違った味わいや満足感を得られたという事もあるのではないでしょうか。
名入りの陶器は自分のオーダーで作ることもできますので、座右の銘を刻み、かみしめながら味わうというのも楽しみ方の一つです。
【参考】 名入りの陶器
bodum(ボダム)ダブルウォールグラス
おしゃれに焼酎のお湯割りを楽しみたいという方にはbodum(ボダム)ダブルウォールグラスがオススメです!
インテリアショップなどでもよく目にするシンプルで洗練されたデザインのグラス。
耐熱性もあり、グラスが二重の作りになっていることから冷めにくいので、お湯割りをじっくりと楽しむことが出来ます。
中の飲み物が宙に浮いているように見えるのでなんとも不思議でオシャレなグラスです!
【参考】 bodum
まとめ
焼酎のお湯割りをさらに美味しく楽しむ方法はいかがでしたでしょうか。
こまかくポイントをみてみると
- お湯は『軟水のミネラルウォーター』を使用する
- 焼酎のお湯割りは『芋焼酎』がおすすめ
- 作る手順は『先にお湯、焼酎は後。そしてかき混ぜない。』
- 飲む際の温度は、『40~45℃』が香り・味わいのバランス◎
- 割合の黄金比率は『焼酎6:お湯4(ロクヨン)』がおすすめ
- お湯作りはやかんが一番!便利はウォーターサーバー!
- おつまみで楽しみアップ!
- グラスや陶器のこだわりで楽しむ!
こんなにもありました!
また、さらなるアレンジを加えてみたり、新しい飲み方を発見できたりと楽しみ方は無限大です。
是非みなさんも自分好みの『焼酎のお湯割り』の楽しみ方を見つけてみて下さい。